AI時代の人の息

 今後、AIの台頭は益々その度を上げるでしょう。何もかもAIが行う。そのような中、たとえ一本でも人が呼吸をするパイプは確保しておきたい、シュノーケルのように。例えば、AIが音楽の演奏(BGMではなく観賞用音楽の音源制作でさえも)を行うことが当たり前になったとしても、その作曲だけは人が行う、とか、逆に、AIが作曲したとしても、その演奏だけは人が行う、とか、どこかに人の息は確保しておかないと人間の尊厳がなくなってしまったり人生が軽薄になってしまったり脳が退化し始めたりはしないだろうか。確かに、AIにはあれが出来ない、これが不十分だ、という弱点が今はまだある。しかし、将来、その弱点は克服されると予想できる。それらを克服したAIが挙げた成果を当たり前のように享受する世代も拡大してゆくと思われる。現に、今の子供や若者は各家庭に当たり前のようにコンピューターがある時代に生まれ育っている。同様に、AIの仕事を当たり前だと感じる世代が増えることは必至であると思われる。そのような時代に己がお払い箱にならないような生き方の重要性は年々増すと思われる。さて、どうしましょう?

Mastin Fantasia

作曲家 水野 真人 ウェブサイト Composer Masato MIZUNO Website (リンクはご自由にどうぞ)